NetBSD/amd64 8.0_BETAをConoHa VPSにインストールする

NetBSD Advent Calendar 2017の8日目の記事です。

はじめに

2015年5月17日以前にConoHaにアカウントを作っていたので、 新しくなったConoHaのVPSを試していなかった。 NetBSDに関しては、NetBSD/amd64 7.1のテンプレートが用意されているようだ。 しかし、NetBSD 8.0_BETAが試せるので、NetBSD/amd64 8.0_BETAを インストールしたいと言うのが人情だと思う。

ConoHa VPSではOpenStackをインフラストラクチャーとして使用しているとのことで、 OpenStack APIを使用することができる。 こう書くと便利なようだが、OpenStack APIを使わないとISOイメージの持ち込みも できないので、逆に不便な気もする。

多数の仮想マシンを展開する場合には、何でもAPIで実行できるのは意味が あると思うのだが、今回はAPIが必要でないものにはAPIを使用しないようにする。

手順を想定する

仮想マシンでないハードウェアにインストールする場合と変わることはないと 思うが、以下のような順序でインストールすることにする。

  1. ISOイメージを用意する
  2. ISOイメージをマウントする
  3. ISOイメージから起動させる
  4. インストールする
  5. シャットダウンする
  6. ISOイメージをアンマウントする
  7. 起動させる

OpenStack APIを調べてみる

それぞれのステップに必要なAPIや操作を調べてみる。

ISOイメージを用意する

ISOイメージダウンロードが使用できる。 http等で拡張子.isoのISOイメージファイルのみダウンロードできるとのこと。

ISOイメージをマウントする

ISOイメージの挿入(mount) が使用できる。 仮想マシンが停止中のみマウント可能であるとのこと。

ISOイメージから起動させる

仮想マシンの起動は、コントロールパネルのウェブページから可能である。 APIでもできるだろうが、ウェブページからできるので、APIは使用しない。

インストールする

インストールは、APIの関係するものではないので、APIは使用しない。

シャットダウンする

仮想マシンのシャットダウンは、NetBSDでshutdown -p nowを 実行すれば良いはずなので、APIは使用しない。

ISOイメージをアンマウントする

ISOイメージの排出(unmount) が使用できる。 仮想マシンが停止中のみ可能であるとのこと。

起動させる

「ISOイメージから起動させる」と同じであるので、コントロールパネルの ウェブページで起動可能である。APIを使用する必要はない。

APIを操作する

実際には、JSONをHTTPSで送ることによって操作する。 ConoHaのページには、 curlを 使う例が出ているのだが、そのまま使ってもおもしろくない。 なので、Firefox 57で動く拡張機能である RESTEDを使うことにする。

早速ISOイメージをダウンロードしようとしたのだが、認証のためのトークンが 必要であった。 APIを使用するためのトークンを取得するにあるようにしないといけない。 具体的にはテナントIDをウェブページに表示させ、 それを使ってIdentity Serviceでトークンを取得する。 下図のようにして、トークンを取得する。


無事にaccess.token.idでトークンが取得できたので、 トークンの期限が切れないうちに先に進めよう。

ISOイメージを用意する

以下のようにISOイメージをダウンロードする。 cdn.NetBSD.orgからダウンロードすることにする。

やはり、ダウンロードした結果を確認しないと不安である。

確かにダウンロードされたようである。スクリーンショットをとっている時間内にダウンロードは完了してしまったようである。 ちなみにISOイメージを消す機能はない。だがある程度時間が経つと、自動的に削除されるようである。

ISOイメージをマウントする

サーバーを用意し、サーバーのUUIDを確認しておく。 サーバーは停止しておく。

ISOイメージをアンマウントする

サーバーは停止しておく。

おわりに

NetBSD/amd64 8.0_BETAは特に問題なく稼動している。

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