Cubieboard2でpkgsrcの開発をする際に気を付けていること

この記事は、NetBSD Advent Calendar 2017の24日目の記事です。 代わりに投稿できるようになっているので、勝手に投稿してしまいます。 もう25日ですし。

はじめに

ArmアーキテクチャーのNetBSD用のパッケージをpkgsrcで作ることが あります。

大抵のArmのCPUの載ったボードは、SDカードやmicroSDカードを ルートファイルシステムにしています。 SDカード等には、ウェアレベリングの機能などありませんから、 何かを長時間ビルドすると、書き込み回数が多くて、壊れてしまいます。 今回は、いつもビルドに使っているCubieborad2の場合に、この問題に 対処すべくやっていることを書いておきます。

スワップ領域の問題

スワップ領域は、ダウンロードして来たarmv7.imgにも設定 されていますが、非常に小さく役に立ちません。 Cubieboard2ですと、SATAの端子があって、SATAのSSDやHDDを接続できますので、 そちらのファイルシステム内に、スワップ領域を作っておきます。


# dd if=/dev/zero of=/home/ryoon/swapfile bs=1m count=4096
# chmod 600 /home/ryoon/swapfile
# swapctl -a -p 0 /home/ryoon/swapfile
その上で、従来のmicroSDカード上のスワップを無効にし、 これを常に使うようにしてしまいます。/etc/fstab以下のように 置き換えます。

/home/ryoon/swapfile none swap sw 0 0

一時ファイルの置き場所をSSD/HDDにする

これは、TMP環境変数を定義し直すのでも良いのかもしれませんが、 /tmpにSSD/HDDのパーティションの1つを割り当ててしまいます。 以下のように/etc/fstabを変更します。


/dev/wd0e sw,log 1 1
その上で、マシンをリブートさせます。 mount -aで良いように思われるかもしれませんが、 既にディレクトリーやUNIXドメインソケット等が作成されているかもしれませんので、 再起動をお勧めします。

まとめ

簡単ですが、pkgsrcの開発をする際に、SDカード等を破損させないために 私がしていることを紹介しました。 でもまだ壊れることがあるので、何か足りないことがあるのかもしれません。

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