NetBSD上のFirefoxからVMware ESXi 6.0u2または6.5のウェブクライアントを使う

この記事は、NetBSD Advent Calendar 2016の12日目の記事です。 Qiita上で代わりに投稿できるのを見付けてしまったので、勝手に投稿します。 すみません。

はじめに

普通は、NetBSD/amd64-currentをラップトップで使っているのですが、 pkgsrcの検証等のために、それ以外の環境も必要です。 386またはamd64については、VMware ESXiを使って仮想マシンを動かしています。

今は、先日インストールしたVMware ESXi 6.5を使っています。 VMware ESXi 6.0u2以降は、Windowsで動く管理コンソールソフトウェアである VMware vSphere Clientではなく、ウェブクライアントが無料で 使えるようになりました。

ですが、NetBSD/amd64-currentで動くFirefox (pkgsrc/www/firefox)では、 コンソールウィンドウで無限にキーリピートされてしまい、 まともに操作できませんでした。 ですので、インストールはVMware vSphere Clientでしなくてはいけませんでした。

ですが、VMware ESXi 6.5からは、どうやらVMware vSphere Clientが 提供されなくなってしまいました。 どうにかして、キーリピートの問題を解決しなくてはいけなくなりました。

キーリピートを調整する設定を追加してみる

これまで、この問題についてGoogleで検索したことさえなかったので 検索してみました。すると、 Repeated characters when typing in remote console (196) と言う同じような問題を解決するためのサポート記事が見付かりました。 ですが、ウェブクライアント用の内容ではないように見えます。 ですが、まずは試してみました。 仮想マシンは終了させておきます。 Edit→VM Options→Advanced→Configuration Parameters→Edit Configuration... を選択し、keyboard.typematicMinDelayの行を追加し、 2000000 (2秒を意味する)に設定しました。 その上で、仮想マシンを起動してみましたが、 効果はありませんでした。

他の環境ではどうなのか?

Windows 10 Pro 64ビットなマシンも持っています。 Firefoxの問題かどうか確認するため、Firefox 50.1.0 for Windowsでも 試してみました。 キーリピートには問題はありませんでした。 NetBSD/amd64-currentにpkgsrc/wip/chromium-newからChromium 54をインストールして やってみましたが、こちらはキーリピートの問題が発生しました。

どうやら、ウェブブラウザーの問題ではないようです。

解決法

私は、日本語入力にはSKKを使っていて、 FirefoxやChromium上ではibus-skk (pkgsrc/inputmethod/ibus-skk)を使っています。 ibusは、Shift+SpaceでSKKとEnglish (US)を切り替えられるようにしています。 いつもは、SKKのASCII入力モードとひらがな入力を切り替えて使っており、 VMware ESXiのウェブクライアントでは、SKKのASCII入力モードで 入力していました。

これをEnglish (US)に変えて試してみたところ、キーリピートの問題は解決しました。 これで快適にWindowsなしで仮想マシンを管理できます。

検証してはいませんが、NetBSD独自の問題ではないかもしれません。 ibus-skkを使っていて、VMware ESXiのウェブクライアントの異常なキーリピートで 困っている方は、English (US)もお試しいただければと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

Windows 11 Pro 24H2からSambaのguest ok = yesな共有フォルダーへアクセスする

Microsoft Windows 11 Proを動かしているマシンで、sambaでguest ok = yesにしている共有フォルダーにアクセスしていた。 Windows 11を24H2にアップデートしたところ、その共有フォルダーを開こうとすると、ログインを求められ、...