この記事は、NetBSD Advent Calendar 2024の6日目の記事です。
Firefox for NetBSDでのtext-to-speech
昨年の今ごろに、festivalによるtext-to-speechをFirefox for NetBSDで試していました。 試してみると、pkgsrc/audio/festivalではなく、pkgsrc/audio/espeak-ngでも発声させることができました。
Firefoxをインストールする
pkgsrc/www/firefoxは、speechdオプションを有効にしてビルドしインストールする必要があります。 既定値ではspeechdオプションは有効ではないので、以下のように実行すれば良いでしょう。
# cd /usr/pkgsrc/www/firefox # make PKG_OPTIONS.firefox=speechd install
必要なパッケージをインストールする
必要なのは、pkgsrc/audio/espeak-ngだけであるようです。 以下のように実行してインストールします。
# cd /usr/pkgsrc/audio/espeak-ng # make install
speech-dispatcherを設定する
festivalの場合に設定した箇所に、espeak-ngを設定して行きます。
以下のパッチのように/usr/pkg/etc/speech-dispatcher/speechd.conf
を修正します。
--- /usr/pkg/etc/speech-dispatcher/speechd.conf.orig 2024-12-10 11:52:48.513672931 +0000 +++ /usr/pkg/etc/speech-dispatcher/speechd.conf @@ -114,6 +114,7 @@ DefaultVolume 100 # configuration. # DefaultLanguage "en-US" +DefaultLanguage "en-US" # ----- MESSAGE DISPATCHING CONTROL ----- @@ -256,7 +257,7 @@ SymbolsPreprocFile "orca-chars.dic" # or ~/.config/speech-dispatcher) or absolute #AddModule "espeak" "sd_espeak" "espeak.conf" -#AddModule "espeak-ng" "sd_espeak-ng" "espeak-ng.conf" +AddModule "espeak-ng" "sd_espeak-ng" "espeak-ng.conf" #AddModule "festival" "sd_festival" "festival.conf" #AddModule "flite" "sd_flite" "flite.conf" #AddModule "ivona" "sd_ivona" "ivona.conf" @@ -290,11 +291,13 @@ SymbolsPreprocFile "orca-chars.dic" # must use one of the names of the modules loaded with AddModule. # DefaultModule espeak-ng +DefaultModule espeak-ng # The LanguageDefaultModule selects which output modules are preferred # for specified languages. #LanguageDefaultModule "en" "espeak" +LanguageDefaultModule "en" "espeak-ng" #LanguageDefaultModule "cs" "festival" #LanguageDefaultModule "es" "festival"
発声させてみる
Firefoxを一度終わらせ、再度起動します。 その上で、適当な英語で書かれたウェブページを開き、reader modeにします。 すると、ヘッドホンマークのtext-to-speechメニューが表示されます。 ここで、音声を選んで、▶アイコンで発声させられます。
ただ、festivalに増してあまり音質は良くないような気がします。 別途サーバーを起動しておかなくて良いのは利点かもしれません。
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