DigitalOceanのSpaces Object Storageに、ソフトウェアをインストールせずにWindowsからアクセスする

はじめに

DigitalOceanのオブジェクトストレージであるSpacesにWindows 11からアクセスしたい。 だが、そのためのソフトウェアを、インストーラーでWindows 11にインストールのは避けたい。 単にアーカイブファイルを展開しただけで使いたい。 かつ、そのWindows 11マシンはユーザー認証付きHTTPプロキシーサーバーを経由しないとDigitalOceanにはアクセスできない。

このような条件で使えるものを探すと、Rcloneが条件を満足するものだった。

まず、Downloadページから、Intel/AMD - 64 BitのWINDOWS用のバイナリーをダウンロードする。 現在のバージョンは、1.74.3なので、rclone-v1.74.3-windows-amd64.zipをダウンロードすれば良い。 これの中にはrclone-v1.74.3-windows-amd64というサブディレクトリーがあるので、それを適当な場所に配置してPATH環境変数に設定しておく。

設定ファイルを作る

Rcloneにはインタラクティブに設定ファイルを生成する仕組みがあるが面倒である C:\Users\(ユーザーID)\AppData\Roaming\rcloneディレクトリーにあるrclone.confに以下のように記載すれば良い。 シンガポールリージョンを使うので、以下ように設定した。

[sg]
type = s3
provider = DigitalOcean
access_key_id = XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
secret_access_key = YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
region = sgp1
endpoint = sgp1.digitaloceanspaces.com
acl = private

ここで、DigitalOcean SpacesのコンソールでBucketのAccess Keysを生成した際に表示される「Access Key ID」の値をaccess_key_idに設定し、secret keyの値をsecret_access_keyに設定する。 endpointには、Bucketの「Origin Endpoint」がhttps://BUCKETNAME.sgp1.digitaloceanspaces.comであれば、sgp1.digitaloceanspaces.comを設定する。 同様にregionはsgp1を設定する。

ユーザー認証付きHTTPプロキシーサーバーの情報を設定する

rcloneは、https://のURIへのアクセスには、HTTP_PROXY環境変数が使われないようである。 HTTPS_PROXY環境変数を定義しておく必要がある。 以下のように定義しておく。

HTTPS_PROXY=http://(ユーザーID):(パスワード)@10.11.12.13:8080

rcloneを使ってみる

ファイルをアップロードするには、以下のように実行すれば良い。

> rclone copy FILETOUPLOAD.txt sg:BUCKETNAME

Bucketにあるファイルを一覧する。

> rclone lsl sg:BUCKETNAME
       71 2026-06-25 13:44:06.694000000 FILETOUPLOAD.txt
  3255961 2026-06-05 15:23:56.000000000 rclone.1

ファイルをダウンロードする。

rclone copy sg:BUCKETNAME/FILETOUPLOAD.txt .

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