第二地銀協ワイドサービス

ウェブ上には何でも情報があるのかなと思うこともあるのだが、私の知りたい情報はないことが多い。 Googleで結果が出ず、Bingは全く違うものを提示し、ChatGPTもGoogle Geminiも全く合っていることを言わないことが多い。 WWWが普及する前の情報というのは、こうも失なわれてしまうものなのだろう。

子供のころ、相互銀行であった第二地方銀行協会加盟行のATM(CD; キャッシュディスペンサーだったかもしれない)に行くと、「第二地銀協ワイドサービス」という表示がされていた。 おそらく、1995年から1998年くらいのことである。 だが今Googleで第二地銀協ワイドサービスと検索すると、 たった1件しか結果がない。しかも、2chのログであるようである。 第二地方銀行協会のウェブサイトを見ると、第二地銀協キャッシュサービス(SCS)とは書かれているが、 第二地銀協ワイドサービスとは書かれていない。

今は、第二地方銀行協会の機関誌である「リージョナルバンキング」誌は廃刊になってしまっているようである。 だが、リージョナルバンキング誌は、創刊から2000年までは国立国会図書館の個人向けデジタル化資料送信サービスで閲覧することができる。 閲覧できるリージョナルバンキング誌を見ても、SCSは「第二地銀協CD全国ネットサービス」(リージョナルバンキング 1989年 39(5) 72ページ)あるいは「第二地銀協キャッシュサービス」(リージョナルバンキング 1999年 49(3) 76ページ) という記述はあっても、「第二地銀協ワイドサービス」と言う単語を見付けることはできなかった。

別の方向で第二地銀協ワイドサービスについての広告を探してみると、「大蔵省職員録 平成7年版」の113ページ目に広告が掲載されていた。これも、国立国会図書館の個人向けデジタル化資料送信サービスで閲覧することができる。 確かに存在していたのを確認できた。 こんなロゴだったかは全く覚えていないが…。

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