NetBSDでJupyter Notebookを使ってみる

これは、NetBSD Advent Calendar 2020の11日目の記事です。

はじめに

Jupyter Notebookを利用するのは、NetBSDに限定された話ではありませんが、実施に利用している話を私は聞いたことがありませんでした。 おそらくGPUを利用した機械学習などはサポートされていないと思いますが、基本的な機能を利用しているので、それについて書きたいと思います。

Jupyter Notebookをインストールする

Jupyter Notebookは、pkgsrc/www/py-notebookとしてpkgsrcのパッケージになっています。ちょっと分かりにくい名前です。 以下のようにインストールします。 ウェブインターフェイスを利用しますので、pkgsrc/www/firefoxもインストールしておきます。

# cd /usr/pkgsrc/www/py-notebook
# make install
# cd /usr/pkgsrc/www/firefox-l10n
# make install

併用するパッケージも追加でインストールする

私は、数式処理とグラフの表示をしたいので、 pkgsrc/math/py-sympyと pkgsrc/graphics/py-matplotlibを追加でインストールしました。 以下のようにインストールします。

# cd /usr/pkgsrc/math/py-sympy
# make install
# cd /usr/pkgsrc/graphics/py-matplotlib
# make install

Jupyter Notebookを起動してみる

pkgsrcのPythonモジュールのパッケージは、各バージョンのPython毎にインストールされるようになっています。 ですので、標準的にはjupyter-notebook-3.8のように3.8の部分に利用するPythonのバージョン が追加されたコマンドとしてインストールされます。

ですので、一般的なJupyter Notebookの起動コマンドでは起動できません。 以下のようになってしまいます。

$ jupyter notebook
sh: jupyter: not found

正解は、利用するPythonのバージョンを付けて、以下のように起動します。

$ jupyter-3.8 notebook-3.8

あるいは、以下のように起動しても良いでしょう。

$ jupyter-notebook-3.8

いずれの方法でもhttp://localhost:8888/ のウェブインターフェイス画面が自動的にFirefoxで開かれます。

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