これは、NetBSD Advent Calendar 2020の19日目の記事です。
はじめに
2018年にBitVisorをNetBSD上でビルドし、その上でNetBSD/amd64-currentを動かす話を 書いていました。 最新版のBitVisorがNetBSDでビルドできるか、NetBSDが動くか確認してみました。
BitVisorをビルドする
最新のBitVisorのソースコードは、sourceforge.netにあります。 hgを使っていて、BitBucketがhgサポートを終了してしまったので、sourceforge.netに移行されたようです。 以下のようにソースコードを入手します。
$ hg clone http://hg.code.sf.net/p/bitvisor/code bitvisor-code
ビルドには、mingw-w64のツールチェインが必要です。pkgsrc/cross/mingw-w64-x86_64-gccを利用すれば良いでしょう。 以下のようにインストールしておきます。 GNU make (gmake)も必要ですので、インストールしておきます。
$ cd /usr/pkgsrc/cross/mingw-w64-x86_64-gcc $ make install $ cd /usr/pkgsrc/devel/gmake $ make install
/usr/pkg/cross/x86_64-w64-mingw32以下にx86_64のmingw-w64ツールチェインがインストールされます。
以下のように実行すれば、UEFIブートできるBitVisorがビルドできます。
$ cd bitvisor-code $ PATH=/usr/pkg/cross/x86_64-w64-mingw32/bin:$PATH gmake -C boot/uefi-loader
インストールはUSBスティックに行なうことにします。 以下のように実行すれば良いでしょう。
# gpt destroy sd0 # gpt create sd0 # gpt add -t efi -s 200m sd0 # newfs_msdos /dev/rdk5 # mount_msdos /dev/dk5 /mnt # mkdir -p /mnt/EFI/boot # cp bitvisor-code/boot/uefi-loader/bsdriver.efi /mnt/EFI/boot # cp bitvisor-code/boot/uefi-loader/loadvmm.efi /mnt/EFI/boot/bootx64.efi # umount /mnt
作成したUSBスティックをNetBSD/amd64をUEFIインストールしてあるPCに挿してUSBスティックから起動すれば、 無事にBitVisor上でNetBSD/amd64 9.99.77を起動させることができました。
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