NetBSD/amd64 9.99.70を利用している。 このラップトップは、UEFIブートモードしかサポートされていない。 インストール時は、いろいろ問題があったのだが、自分の持っている接続USB stickやUSB-Ethernetアダプターの問題であったりしたので、基本的には問題ないはずである。
サポート状況概要
- ビデオ
- DRM/KMSのサポートはされていない。genfb(4)を使うことになる。genfb(4)で4K LCD表示可能。OpenGLは、LLVMpipeが使えるので10 fpsくらいでの描画は可能。genfb(4)ではUSB Type-Cコネクター経由での外部ディスプレイへの出力はできない。
- Bluetooth
- ubt(4)として認識されるが、ファームウェアを読み込む必要があるホストコントローラーであるようで、利用不可。
- Wi-Fi
- サポートされていない。OpenBSDのiwx(4)デバイスドライバーを移植すれば動くかもしれない。
- オーディオ
- hdaudio(4)でサポートされている。しかし、ヘッドセットジャック接続の再生でノイズが激しい、ヘッドセットジャック接続のマイク入力が認識されない、と言う問題がある。
- タッチパッド
- pms(4)のSynapticsサポートで問題なく利用できる。
- microSDカードリーダー
- rtsx(4)で認識されるのだが、カードを挿入するとsdmmc(4)で有効化エラーが出て利用できない。2020-08-26追記: microSDカードが壊れていたようで、正常なmicroSDカードを挿入すれば問題なく利用できる。
- ウェブカメラ
- 可視光も赤外線も両方とも利用できない。uvideo(4)がいけないのではなく、xhci(4)がアイソクロナス転送がサポートされていないのが問題であるようだ。
- USB Type-C
- 左右でxhci host controllerが別々になっているが、両方とも問題なく利用できる。
- 指紋センサー
- 認識されない。
- タッチスクリーン
- 認識されない。dwiic(4)が認識されないが、単純にPCI vendor ID/product IDを追加しても動作しなかった。
- Intel Quick Sync Video
- genfb(4)を使っている時は利用できないようだ。
- Thunderbolt
- 利用できるハードウェアを持っていないので確認できない。
設定
BIOSで以下の設定をする必要があった。
- MVMeの接続について、SATAの設定でRAID onになっているのをAHCIにすることが必要だった。AHCIに変更することで、nvme(4)とld(4)として利用可能になった。
- Secure Bootを無効化する。
- 内蔵ウェブカメラはBIOSで無効化できるので、どうせ利用できないので無効化しておいた。
Windows 10で以下の設定をする必要があった。
- プリインストールされたWindows 10のDell Power Managemenrtアプリケーションで、サーマル管理画面で「超高パフォーマンス」に設定した。しかし、これでもCPUの最大動作周波数は3.5 GHzになっているように見える。CPUの仕様上はIntel Core i7-1065G7なので3.9 GHzなのだが、そこまでは上がらないように制御されているようだ。
課題
日常で使うには、以下ができるとうれしい。
- Wi-Fiアダプターをサポートする。
- Bluetoothホストコントローラーをubt(4)でサポートする。
- タッチスクリーンをサポートする。
- Intel統合CPU用のLinuxのデバイスドライバーを移植し、ハードウェアアクセラレーションを有効にする。
- オーディオについて、ヘッドセットジャックでの音声出力のノイズ発生を解消する。
- オーディオについて、ヘッドセットジャックでの音声入力ができるようにする。
おわりに
BIOSにもいろいろな設定があって、細かく設定できる良いラップトップであると思う。 画面も綺麗な表示で良いと思う。 キーボードは、home/end/pageup/pagedownが独立していないの以外は、タイプする感覚も良いように感じた。
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