NetBSD/amiga-current on pkgsrc/emulators/fs-uae-3.0.2

この記事は、NetBSD Advent Calendar 2019の13日目の記事です。

はじめに

WinUAEというm68k AmigaのエミュレーターでNetBSD/amiga-currentを動かしてみていました。 ですが、NetBSD上で動くpkgsrc/emulators/fs-uaeというm68k Amigaエミュレーターがありますので、その上でNetBSD/amigaを動かしたい思ってしまいます。 今回は、pkgsrc/emulators/fs-uaeからインストールできるFS-UAE 3.0.2でNetBSD/amiga-currentを動かすことができたので書いておきたいと思います。

ハードディスクイメージの準備

これは、改めて実施しても良かったのですが、WinUAEで作った.hdfファイルなハードディスクイメージを利用できるようなので、流用してしまいました。 10日目の記事をご覧いだだければと思います。 書いた時には、スワップ領域のIdentifierを入力し間違えていてスワップ領域として利用できていませんでしたが、今日になって間違いに気付きました。 ハードディスクイメージファイルを準備する際には、注意してもらえればと思います。

FS-UAEのインストール

以下のように実行することでインストールできます。

# cd /usr/pkgsrc/emulators/fs-uae
# make install
これで準備ができました。 ここで、fs-uaeコマンドを一度実行しておきます。 そうすることで、~/FS-UAE以下のディレクトリー構造が作成されます。 ここに設定ファイルやハードディスクイメージファイルを配置していきます。

FS-UAEの設定

FS-UAE 3.0.2には、WinUAEのような詳細な設定をできる画面は用意されていないようです。 ですので、各種設定は手作業で~/FS-UAE以下に施していくことになります。 まずは、ハードディスクイメージファイルをWinUAEの環境から持って来て以下のように配置します。

$ ls ~/FS-UAE/Hard\ Drives
netbsd.hdf
次に、A3000をエミュレートするように設定ファイルを書いていきます。 www.fs-uae.netの解説は分かりやすくありません。 以下のようにテキストファイルDefault.fs-uaeを作成します。
$ less ~/FS-UAE/Configurations/Default.fs-uae
[config]
amiga_model = A3000 # Amiga A3000をエミュレートします。
kickstart_rom_file = amiga-os-310-a3000.rom # Kickstart ROMは、WinUAEの場合と一緒のものを指定しました。
hard_drive_0_controller = scsi # ハードディスクドライブはSCSI接続でないとNetBSDから認識されません。
hard_drive_0 = netbsd.hdf # ~/FS-UAE/Hard\ Drivesディレクトリー内のファイル名を指定します。
accuracy = -1 # 最速で動作させます。
chip_memory = 2048 # 以下2行はRAMの容量を設定しています。
zorro_iii_memory = 262144
続いて、Amiga Foreverで入手したKickstart ROMを配置します。
$ ls ~/FS-UAE/Kickstarts
amiga-os-310-a3000.rom
これで準備完了です。

FS-UAEでNetBSD/amiga-currentを起動させてみる

fs-uaeコマンドを実行すると、下図のような起動画面になります。 ネットワークの設定を試していないので、dmesgは取れていません。

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