この記事は、NetBSD Advent Calendar 2019の11日目の記事です。
はじめに
普段はNetBSDな環境しか持ち歩いていないので、NetBSDで全てを完了させられると便利です。
そうそうしていることではないのですが、ビデオ編集というのはNetBSDで実現できていませんでした。
最近のpkgsrcでは、pkgsrc/multimedia/olive-editor
やpkgsrc/multimedia/pitivi
が収録されていますので、
実際に編集できそうです。
これら2つを使ってみました。
利用したビデオファイルは、Blender InstututeのSintel 4K版です。
pkgsrc/multimedia/olive-editor
とpkgsrc/multimedia/pitivi
を比較する
pkgsrc/multimedia/olive-editor
をインストールする
olive-editorについては、特に注意することはありませんでした。 以下のように実行することで、インストール可能です。
# cd /usr/pkgsrc/multimedia/olive-editor # make installこれで、olive-editor-0.1.1がインストールできます。 依存関係を見ると、
pkgsrc/multimedia/libva
をbuildlinkしています。
私の利用している環境では、Sintel 4K版はIntel Quick Sync Videoのデコーダーの支援がないとスムースに再生できないことは分かっているので、
期待できます。
pkgsrc/multimedia/pitivi
をインストールする
pitiviは、GStreamerをベースにしたソフトウェアのようです。
注意点として、pkgsrc/graphics/py-matplotlib
として3.1.2を利用するようにしてください。
そうしないとランタイムエラーで起動することはできません。
以下のように実行することで、インストール可能です。
# cd /usr/pkgsrc/multimedia/pitivi # make install手元には未コミットですが、
pkgsrc/multimedia/gst-plugin1-vaapi
があるので、インストールしておきます。
また、.mkv
ファイルを開くために、pkgsrc/multimedia/gst-plugin1-good
もインストールしておきます。
pkgsrc/multimedia/olive-editor
を使ってみる
File -> Importから素材を取り込むことができます。
今回は、Sintel.2010.4k.mkv
を取り込みました。
プレビューでの再生もIntel Quick Sync Videoの効果があるようでスムースに再生できました。
Exportは、Intel Quick Sync Videoの効果があるかは分かりませんでした。
pkgsrc/multimedia/pitivi
を使ってみる
未コミットのpkgsrc/multimedia/gst-plugin1-vaapi
を使うと、カーネルパニックしてしまうようです。
gst=play-1.0
コマンドからgst-plugin1-vaapi
を使ってもカーネルパニックはしないので、
もう少し問題の追求が必要なようです。
pkgsrc/multimedia/gst-plugins1-libav
をインストールしておけば使用は問題ないですが、
ハードウェアによるアクセラレーションはないので、私のラップトップでは常用は難しそうです。
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