NetBSD上のFirefoxで、KeePassXCと連携させてみる

この記事は、NetBSD Advent Calendar 2023の17日目の記事です。

KeePassXCとは

KeePassXCは、クロスプラットフォームなパスワード管理ソフトウェアです。 FreeBSD Workshopで、重村さんが紹介されていて、 それを聞いて詳しい機能を知ることができました。

パスワードをNetBSDデスクトップ環境で入力するのは、sudoやsuを使う時か、ウェブブラウザーでウェブサイトにログインする時が主だと思います。 sudoやsuで入力するパスワードの入力を補助してもらう必要はないので、入力補助が欲しいのはウェブブラウザー上のことになります。 KeePassXCは、Firefoxの拡張機能を経由して、KeePassXCアプリケーションと通信して、ユーザーIDやパスワードの情報を取得し、 ウェブフォームやBasic認証のポップアップに入力してくれる機能があります。

Firefoxにもパスワード管理機能はありますが、あくまでユーザーIDとパスワードの組み合わせを入力補助してくれる以上のことはできません。 3箇所以上に自動入力して欲しい時には、KeePassXCは役立ちそうです。

KeePassXCのインストール

NetBSDでは、pkgsrc/security/keepassxcとしてKeePassXCをインストールすることができます。 以下のように実行すれば良いでしょう。

# cd /usr/pkgsrc/security/keepassxc
# make install

pkgsrc/www/firefoxからインストールしてMozilla FirefoxでKeePassXC-Browser という拡張機能をインストールすれば、設定を開始する準備ができました。

KeePassXCの起動

KeePassXCの使い方は、KeePassXC: Getting Started Guideを読んでもらうのが一番です。 まずはパスワードデータベースを作成し、使う認証情報を登録してください。例えば下図のような感じです。

更に、設定画面からbrowser integrationを有効にし、Firefoxで使うように設定します。下図のような感じです。

KeePassXC-Browserの初期設定

まず、keepassxcコマンドでKeePassXCを起動させましょう。パスワードデータベースもロックを解除しておきます。 その上で、 ツールバーのジグソーパズルのピースのアイコンから、KeePassXC-Browserをクリックすると、最初にKeePassXCアプリケーションとの連携を設定する表示になります。 ここで、適当な識別子を入力して、Save and allow accessボタンを押してください。 これでKeePassXCアプリケーションとKeePassXC-Browser拡張機能がつながります。

KeePassXC-Browserを使ってみる

その上で、登録したウェブサイトを開くと、KeePassXCのアイコンが入力フォームに表示されます。同時に、どの情報を入力するかの選択のできるポップアップウィンドウが 表示されます。 ここで、利用したいものを選択すれば、自動的に認証情報が入力されます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

Windows 11 Pro 24H2からSambaのguest ok = yesな共有フォルダーへアクセスする

Microsoft Windows 11 Proを動かしているマシンで、sambaでguest ok = yesにしている共有フォルダーにアクセスしていた。 Windows 11を24H2にアップデートしたところ、その共有フォルダーを開こうとすると、ログインを求められ、...